スパロボシリーズと言えば新しいタイトルが発表されるたびに、新規参戦作品の話題で持ち切りになるものですが…。
今回は直近のスパロボV・スパロボX・スパロボTの3作品から
多くの期待を背に新規参戦するも、本気でガッカリした微妙機体を今更ながら選出してみました。
本家攻略サイトの方ではどの機体もあまり悪く言いすぎないようにしていますが、まぁスパロボT発売からだいぶ経ったのでそろそろいいでしょうと言う感じで。
「単純に弱い機体」ではなく「期待感との落差が大きい機体」という部分に注目していますのであしからず。
スパロボV
グルンガスト&ヒュッケバイン
初回購入特典があると第2話からすぐに使えるようになるオリジナル機体。(特典が無くても後半に参戦)
元をたどると1995年発売の『第4次スーパーロボット大戦』の主人公後継機として登場した2機で、スパロボOGシリーズでは関連機体が色々登場してたものの、本家スパロボで登場したのはかなり久しぶり。初回購入特典での早期加入ということで発売前から発表されていたため、事前注目度も高めだった。
ところがどちらの機体もコレといって突出した要素がなく、機体特殊能力もまともに付いていない、武器の追加もやたら遅い、と言った他機体と比較しての”相対的”な欠点が目立つ。
どのルート分岐にもついていけるという圧倒的なアドバンテージがあるにも関わらず微妙に感じてしまうレベルだったので、よほど機体愛がないと…という感じ。
ちなみに…
スパロボVに登場する主要機体はどれも総じて性能が高めだったので、ガッカリ感強めの機体はほとんどいなかった印象。強いて言うならザンボット3がまぁいつも通り微妙だったくらい。
スパロボX
G-アルケイン フルドレス / アイーダ
Gレコの人気女性キャラであるアイーダの機体で、機体自体の人気も高いG-アルケイン フルドレス。
主人公ベルリのG-セルフは、スパロボシリーズでは若干扱いの難しいガンダム系機体にも関わらず、期待を上回るレベルで活躍できる機体だったが、こちらのG-アルケインは一体どこでどのように使えばいいのかというレベルで弱い。
加入時の武装がゴミ・長いこと武器の追加や補強なし・30話にようやく武器が追加されたと思ったら単純に攻撃力が低すぎて残念、と良いトコがない。
追加武器に関しては「移動後射程1~4でサイズ差補正無視付き」と悪くないはずなのに、シンプルに火力の低さが足を引っ張る残念な形に。
何か特殊スキルや特殊能力で一枚乗ってくれば良かったがそれすらも無いという、機体の強さ設定をするスタッフにG-アルケイン好きがいなかったでしょこれ…と思えるレベル。
アイーダが精神コマンド「期待」を覚えるが、さすがにもっと戦闘寄りにするか、そうでなければ支援機として活躍できる性能にして欲しかったところ。
ルクシオンネクスト , ブラディオンネクスト
バディコンプレックスの2人の主人公の機体。
事前に言っておくが機体性能やパイロットの精神コマンドなどには正直不満はそこまでなく、最後まで主力級の性能であることには間違いない。
ただ、単純に使いにくいのである。
強いはずなのにどうしても使いづらさが目立ってしまう、という落差にガッカリという機体。
運用するなら2機セットで常に動かす必要があり、中盤までの出撃枠がやや少なめの時期においては、この「2機セット」という足かせがあまりに重い。個々の機体性能が特別高いならまぁ良いのだが、セットになって初めてその強さを発揮できるというタイプなので、その辺にわずらわしさを感じる人も多かったはず。
さらに、これらの機体が本領発揮するのがカルラ(ヒナ)と3機セットで運用するというところにもやはり問題があり、終盤は出撃枠に余裕があるとは言え、どれも最低限改造して3機セットで移動させて…ということに使いにくさを感じざるを得ない。
スパロボT
シャッフル同盟機
満を持して久々参戦となったGガン組。
主人公のドモンとゴッドガンダムは期待どおりの活躍をしてくれたが、その他のシャッフル同盟系の機体は、「ある程度資金をつぎ込まないと主力になりきれない」というわりと平凡な性能。
ゴッドガンダム以外の機体も主力としてガンガン使っていきたいという人も多かったはずだが、シャッフル同盟機をどれも主力にしようとするとハッキリ言って金銭効率が悪く、優先的にオススメできる様なレベルには達していない。
納得できない人に真面目にどういう考察なのか説明すると、シャッフル同盟機は追加武装がくるのがちょっと遅めでそこからは主力級の性能になれるのだが、他のガチ機体と比べると攻撃力と消費ENのバランスが良いとは言えないため「相対的に使う価値がそこまでない」という部分に弱さを抱えてしまっている。
また、SRポイントの関係で「速攻」戦術が有用なのに対し、一部の機体が微妙に相性が悪いというのも評価が下がるポイント。
かく乱持ちで扱いやすいドラゴンガンダム(サイシー)は最後まで使われることも多いのだが…。
また、最後に追加される全機合体攻撃の『シャッフル同盟拳』も、5機全て出撃させて初めて強いと思えるタイプの合体攻撃で、ゴッドガンダム単騎発動(一人でも威力が下がった状態で撃てる)ではあまり使われないというのも残念ポイント。
レイアース組
レイアース組はスパロボV~Tに登場する全主役級機体を見ても、どうしてこんなことになっちまったんだ…と思える点がぶっちぎりで多いユニット。
主人公の炎神レイアースだけ見ればまぁ5段階評価で4点くらいの評価はあり、終盤に独自コマンドが追加され何かと便利ではあるのだが、そこに到達するまでの苦労が長すぎるのだ。
期待が大きかった反面、その落差をどうしても感じてしまう。
まず一つ目。
スパロボTの中でシナリオによる段階的なパワーアップ回数が最多であり、その影響で1回あたりのパワーアップ量が控えめなのだが、そのパワーアップのタイミングがあまりに遅い。
例えば他機体に入るパワーアップ段階がだいたい20話くらいだとすると、レイアース組がそれと肩を並べるくらいのパワーアップがくるのが35話くらいになる。あまりに遅すぎる。
二つ目。
炎神レイアースの最強武器がどちらも3体合体攻撃になるのだが、全員出撃させて足並みを揃え、必要気力も整え、という前提条件があまりに大変すぎる。
スパロボXでのバディコンプレックス組の悪い所だけをそのまま持ってきてしまっているような感じ。
単騎出撃で威力の低めな合体攻撃を出せるというシステムがあるが、やはりそれだと本領発揮できてる感じはしない。
三つ目。
相棒となる海神セレス・空神ウィンダムがどちらも貧弱。
海神セレスは中盤の追加武器が来るとけっこう強くなるのだが、そこまでの性能がイマイチな関係で、その頃には資金をつぎ込んでいる主要機体が続々と誕生してしまっており、わざわざそこから使う必要がない。
空神ウィンダムに関しては戦闘面に関してはかなり詰んでいる性能。特殊コマンドの魔法で味方の支援が可能ではあるが、射程が短すぎて結局前線に出なければならない⇒機体が弱いので敵から狙われて反撃ダメージをまともに稼げない上に撃墜される可能性も高い、という感じになる。
これらの2機を、敵の攻撃が激しい最終盤にわざわざレイアースと共に出撃させるのは…という感じ。
こういった要素が色々重なり合い、ゲームを通して常に「どうして…」とモヤモヤとした感情になってしまうのがレイアース組。システム的に愛されていない部分が多すぎて…。
あとがき
以上がスパロボV~Tにおける個人的に思う『電撃参戦するも期待を裏切られた本気ガッカリ機体』たちでした。
こう書いてみて感じるのは、単騎でも合体攻撃を出せるようにシステム改善されたものの、そろそろ合体攻撃のシステムそのものを根本的に見直す時期が来てるのかなぁと思っています。
あとは複数機体でセットになるようなユニットにも何かしらの補填要素が欲しいところ…。でもまぁそうなるとまたツインユニットや小隊というあまり好まれてないシステムが復活してしまいそうなのも難しい感じが。